接客業の葛藤

接客業が大好きで、一生この仕事をしていきたいと思いながらも自分の接客の在り方について悩み続けるブログ

ブログを書こうと思ったわけ

このブログを書こうと思ったのは、接客業でしか生きてきたことのない自分が、たった二ヶ月程度ではありますが接客業から離れてみて、毎日毎日色々なことを感じていたのに、向き合ったことがないと思ったからです。

 

逆に言えば向き合わない方が楽だったから、考えませんでした。お客様と接する上での違和感、経験だけどんどん積んでいく自分、あらゆることを対処出来る代わりに手放したものがたくさん…

 

毎日仕事はあるのに、しんどいこと考えたら明日仕事に行きたくなくなるような気がして。

 

「仕事が出来る」という評価を貰えている。頼りにされるようになった。あんまりクレームも怖くないし、接客をする上で出来ないことはそんなにない。このまま働いていればリーダーとしての立場も安泰。これでいっかな。

 

自分がそう思っていると思っていました。

でも、今ちゃんと思い返してみれば全然そんなこと思ってなかった。

 

接客の上手い下手っていうのは、私はないと思っています。お客様が100人いれば100人とも求めるものは違って当たり前だからです。もちろん、接客をする上で基本の笑顔や、最低限の商品知識、言葉遣いなどが出来た上でのことではありますが。

 

それでも、経験を積んでいくと誰でも「自分なりの正解」って感じ始めると思います。

 

お客様に満足してもらうこと。

機械的に効率よくフロアを回すこと。

一人一人のお客様に全力で接すること。

クレームを言われないこと。

いつでも笑顔いること。

 

あげればあげるだけ例はありますが、何かしらの「こうしたい」っていうテーマがあると思うんです。

 

その人の性格や考え方、その人のお店での立場、そのお店の客層…、様々な要因があってのテーマなので、例えばそれがお客様のためではなくても、私は間違っているとは言いません。

 

学生さんがバイトとして接客業をしていて、バイト以外にも考えることが山ほどある。学校のこと、就職のこと、人間関係のこと。

 

主婦がパートとして接客業をしていても、やっぱり第1は家庭のこと、子供のこと。

 

どうしても、仕事なんだからと割り切って、接客だけに力を注ぐわけにいかない状況ってあると思います。

 

でも私には接客業しかなかった。他に考えることもそんなになかったし、毎日接客してご飯食べて寝る。そんな生活だったからこそ、想いが強かったんです。こうしたいこうでありたいこれが理想でそのために何が出来るのか。

 

毎日考えてはいたのに、結局「こうはなりたくなかった」っていう接客にいつの間にか落ち着いていて。

 

どんなお客様にも満足して貰いたかったはずなのに、いざ混んできたら淡々と効率を考えて仕事をしました。「だってそうしないとフロアが回らないから」

 

この人に接客して貰いたいと思われるような店員になりたかったはずなのに、そう思われているのは他の従業員で、私はただの毎日いる店員。「だって一人一人に細やかなサービスをしていたらキリがないじゃない」

 

理不尽なクレームを言われても誠実に対応出来る人になりたかったはずなのに、クレーマーに絶対に揚げ足を取られないような完璧な防御トークを徹底し、危なさそうなお客様を選別し細心の注意の払う。「いちいち誠実に対応とかしてらんないって。こっちは何も悪くないのに」

 

それでも自分のなりたい像が変わらないから、「言い訳」を心の中でした後に あーあ って思う毎日でした。

 

仕事は楽しいけど、本当の意味で楽しくない。

接客業が好きだから楽しいだけで、自分の目標に向かって夢中で努力するような、キラキラの楽しさは全くなかったです。

 

二ヶ月前に少し体調を崩し、フロアに出られない為休職していますが、それも長くても後一ヶ月。

 

接客業がしたくて毎日仕事に戻りたいって思うのに、このまま戻って本当にいいの?って聞かれたら分からない。

 

それではダメだと思うから、残り一ヶ月で色々しんどいことを考えつつ、仕事に戻りながらも葛藤を綴ろうと思ってブログを始めます。

 

正解がない接客業という題で、賛否両論あるとは思いますが、店員、お客様、店舗指導者の方など、色々な立場の方の目に止まればいいなと思っています。

 

基本的に面倒くさい考え方をする性格なので、長くてうざいと思われるかもしれませんが、よろしくお願いします。